先日は、廃棄(ロス)チャージについて書かせてもらいました。私は、廃棄(ロス)チャージなんてものは存在していないのだと考えています。そのような誤解が生じてしまっているだけなのだと思うのです。
そこで今日は、廃棄(ロス)チャージは存在しないのだということを確認してみたいと思います。また、それと同時に、私が考えている問題点について述べさせて頂きたいと思います。
ではまず、先日の例題を用いて廃棄(ロス)チャージは存在しないことを確認してみたいと思います。
●仕入原価70円のリンゴを10個仕入れて、10個全てが売れ残ってしまい廃棄処分になった場合。
①普通に考えた場合・・・・・
売上金 0 - 仕入原価 700円 = 粗利 0
加盟店は売上が0ですので、当然のこと粗利益も0です。そして仕入原価700円分が損ということになりますね。
②コンビニ(セブン-イレブン)の場合・・・・・
売上金 0 - (仕入原価 700円 - 廃棄商品原価 700円)= 粗利 0
これも①と同様で粗利益は0です。ですからチャージ(ロイヤリティー)の支払いは発生しません。そして、加盟店は廃棄商品原価700円を費用勘定へ計上し負担することになります。
以上から廃棄(ロス)チャージは存在しないのです。加盟店が負担する廃棄商品原価からもチャージが取られてるという解釈は大きな間違いだと言う事です。
※加盟店が本部へ支払うチャージ(ロイヤリティー)は、粗利にチャージ掛け率を乗じて算出した粗利額です。これは粗利分配方式という大原則に則った手法です。
さて、廃棄(ロス)チャージは存在しないことはご理解頂けたかと思いますが、私はそんなことよりももっと別の視点で問題があると考えています。それは、『仕組み』というよりは『運用』に大きな問題が存在しているということです。
運用の問題点は、フランチャイズ本部、加盟店の双方にあるのだと思います。ここからは次回に述べさせて頂きたいと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿