2010年3月13日土曜日

ロスチャージ?廃棄にチャージが掛かっている?は大きな誤解!!!

 何年か前に、セブン加盟店主がセブン本部を裁判で訴えた民事事件で『ロスチャージ訴訟』というものがありました。私の記憶では地裁は本部側勝訴、高裁では加盟店側勝訴、最高裁で事実上の本部側勝訴となった件です。

私の結論から申し上げると、これは本部側の主張が正しいのだろうと思うのです。但し、フランチャイズの仕組みの中で、フランチャイズ契約を履行せしめる過程でこのような誤解が生じやすい現状があるのだと思います。

『仕入た商品が売れ残り、又は万引き等の要因にて売上にならず、廃棄処分若しくは紛失した場合の責任負担は、現場である加盟店が負う。』


 更に具体的に言うと、売れ残り等の理由により廃棄処分される商品を『廃棄商品』。万引きや内引きなどの不正行為による紛失を『品減り』と言い、それらは全て加盟店側の責任となります。


このような約束事はセブン本部と加盟店の双方が納得して契約を締結しているはずです。仮に、この重大な約束事を明確にせず、本部側が詐術を用いて加盟店候補者を欺いて、加盟店契約を締結せしめていたというのであれば大問題ですが、私の知る限りにおいては、そのようなことは全く無いと確信しています。

また、廃棄商品の責任負担は、現場である加盟店がその責任を負うという考え方も合理的であると思うし、それらについて一部分でも本部側の責任を問うこととなれば、加盟店側の不正を誘発する悪しきシステムに成り下がるだろうと危惧します。

さて、こうして「加盟店側が負担することが合理的であり正しいこと」だと思われる廃棄商品や品減りの加盟店負担を会計上どのように表現し具現化するのか?
ロスチャージ訴訟はその点で『大きな誤解』が生じた結果の不幸な出来事であると私は考えています。

更に、一部の加盟店を感情的な本部批判に走らせる一因として、『廃棄商品は加盟店負担である』という仕組みを本部側が自分たちのチャージ収入を増やすために必要以上に利用する・・・・悪用しているのでは?と思える行為があるのも事実だと思います。

大方の加盟店オーナーらは、セブンイレブンという大企業を信用し安心して商売に傾注しているのですが、一部のFCらセブン本部社員の軽率な言動が加盟店オーナーらの不信感をかい、こうした大きな誤解を実しやかに口にするような土壌を生んでしまっている一面もあるのではないかと思います。

だいぶ長くなってしまいましたので今日はここらへんで終わりたいと思います。次回は、ロスチャージというものが何をさしているのか?それらについて大きな誤解を生む要因となった会計システムについて、もっと具体的に突っ込んでお話をしてみたいと思います。

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